足場の規格とは?基本から解説します
足場の規格とは?
基本から解説します
足場の資料で見かける「幅900」「スパン1,829」といった表記は、 何を表しているのでしょうか。 部材の寸法や種類の違いから、安全に使うための基準まで、 順を追って説明します。
足場について調べると、部材の寸法や安全基準など、 さまざまな数字が出てきます。 見慣れないうちは、何の大きさを表しているのか迷うこともあるでしょう。
まずは、 カタログに載っている製品の寸法と、 安全に使うために守るべき基準を分けて考える ことが大切です。
寸法だけでなく、強度や使い方も確認します
足場の規格は、「部材の大きさと組み合わせ方」 「材料と強度」「組み立て方と使い方」の三つに分けると理解しやすくなります。 寸法が合っていても、それだけで安全に使えるとは限りません。
この記事では、主に建物の周囲に地上から組み立てる足場を取り上げます。 つり足場や移動式足場など、それぞれの施工基準をすべて説明するものではありません。
足場の規格とは?寸法だけでなく、強度や使い方にも関係します
足場でいう「規格」には、部材の寸法や材質、強度などが含まれます。 さらに、実際に使用するときは、 組み立て方や使い方の基準も確認する必要があります。
どの資料で何を調べればよいのか、次の表で整理してみましょう。
| 項目 | 確認する内容 | 具体例 |
|---|---|---|
| 寸法と接続方法 | 部材の大きさと、組み合わせられる部材 | スパン、幅、高さ、接続金具の形 |
| 材料と強度 | 使われている材料や、製品の性能 | 鋼管の材質・肉厚、強度、認定や承認の内容 |
| 組み立て方と使い方 | 現場で守るべき設置方法や使用条件 | 作業床、手すり、最大積載荷重、点検 |
表の右側が見えないときは、表を横にスクロールしてください。
例えば棚を選ぶときも、「置きたい場所に収まるか」と 「どれくらいの重さに耐えられるか」は別々に確かめます。 足場も同じように、 寸法と強度を確認したうえで、決められた方法で組み立てて使用する ことが必要です。
参考資料: 部材カタログ[1]、 仮設工業会の認定制度[7]、 労働安全衛生規則[9]
足場の寸法は「スパン・幅・高さ」に分けて見るとわかりやすい
建物の周りに組まれた足場を思い浮かべてみてください。 壁に沿って横へ延び、建物から外側に向かって幅があり、 上へ何段も重なっています。
足場の寸法も、この三つの方向に分けて見るとわかりやすくなります。
- 壁に沿った横方向 スパン
- 隣り合う支柱や建枠の間隔です。 この一区画を「1スパン」と呼びます。
- 建物から外側へ向かう方向 足場の幅
- 足場の奥行きにあたる寸法です。 人が歩ける床の幅とは異なる場合があります。
- 上下の方向 階高・段の高さ
- 上下の段の間隔です。 部材そのものの高さや、足場全体の高さとは区別します。
図面では、壁に沿った方向を 桁行方向(けたゆきほうこう)、 奥行きの方向をはり間方向と書くこともあります。 言葉だけで覚えようとせず、 図面のどの方向を指しているのか確かめてみましょう。
参考資料: 朝日機材カタログ[1]、 Iqシステムカタログ[11]
「1スパン1,800mm」は、一区画の長さを表します
1スパンが1,800mmなら、隣り合う支柱などの間隔は1.8mです。 同じ長さの区画を5スパン並べると、スパンの合計は次のようになります。
ただし、これはスパンの長さを足しただけの計算です。 実際に設置場所へ収まるかどうかは、 支柱が外側に出る分や、足場の端の形状なども含めて確認します。
足場の幅と、人が歩ける床の幅は同じとは限りません
足場の骨組みの幅が、そのまま作業床の幅になるわけではありません。 支柱の太さや床材の並べ方によって、 実際に人が立ったり歩いたりできる幅は変わります。
寸法は「どこからどこまで」を測っているかも確認しましょう
芯々寸法(しんしんすんぽう)は部材の中心から中心まで、 内寸は内側から内側まで、 外寸は外側から外側までを測った寸法です。 「幅600mm」と書いてある場合も、 図面の寸法線がどこを指しているか確認します。
単位を読み替えるときは、1m=1,000mm、1cm=10mmです。 例えば900mmは、90cm、0.9mと同じ長さです。
メーター規格とインチ規格は、実際の寸法が違います
足場の寸法には、メーター規格とインチ規格があります。 例えば、代表的なスパンの長さは、 メーター規格では1,800mm、インチ規格では1,829mmです。
同じ長さを別の単位で表示しているのではなく、 設計上の寸法そのものが異なります。 次の表は、よく似たサイズのスパンを並べて比較したものです。
| メーター規格の例 | インチ規格の例 | 1スパンあたりの差 |
|---|---|---|
| 600mm | 610mm | 10mm |
| 900mm | 914mm | 14mm |
| 1,200mm | 1,219mm | 19mm |
| 1,500mm | 1,524mm | 24mm |
| 1,800mm | 1,829mm | 29mm |
表は横にスクロールできます。 製品によって、用意されている寸法は異なります。
寸法の出典: 朝日機材「枠組足場」カタログ[1] のメーター・インチサイズと対応スパンの記載。
1,800mmと1,829mmでは、全体でどのくらいの差になる?
1スパンの差は29mmですが、 同じ長さの区画をいくつも並べると、その分だけ差が大きくなります。
10スパン並べた場合
長さの差は290mm(29cm)です。
スパンの寸法だけを足して比較しています。 実際の足場の外寸や、設置できるかどうか、 必要な材料数、強度は、この計算だけでは判断できません。
サイズが近くても、組み合わせて使えるとは限りません
部材を組み合わせて使えるかどうかは、長さだけでは決まりません。 接続金具の形や取り付け位置、使用条件も関係します。
両方の規格に使える部材もありますが、 見た目が似ているという理由だけで判断するのは避けましょう。 メーター規格かインチ規格かに加え、 メーカー名、製品シリーズ、部材名も確認してください。
参考資料: 朝日機材カタログ[1] の「さん」のページ。 兼用できる部材についても、対応するスパンと用途が指定されています。
足場の種類によって、部材の形や寸法も変わります
足場には、枠組足場、くさび緊結式足場、次世代足場、単管足場などがあります。 ここでは、それぞれの特徴と、寸法を見るときのポイントを紹介します。
次世代足場の中には、くさびで固定する仕組みを採用した製品もあります。 名称が違っていても、構造上の分類が重なる場合があります。
枠組足場は、鳥居⛩️のような形の「建枠」を使います
枠組足場は、 鳥居⛩️のような形をした「建枠(たてわく)」に、 床材や筋かいなどを組み合わせてつくる足場です。
寸法を見るときは、 建枠そのものの幅と高さ、そして建枠どうしの間隔であるスパン を分けて確認します。 例えば、朝日機材のメーターサイズのカタログには、 幅1,200mm・高さ1,700mmや、 幅900mm・高さ1,700mmの建枠が載っています。
建枠の高さが1,700mmでも、 足場全体の高さが1,700mmという意味ではありません。 差し込み部分や連結ピンの寸法が別に示されていることもあるため、 寸法図で測る位置を確かめましょう。
出典: 朝日機材「枠組足場」カタログ[1] のメーターサイズの建枠。
くさび緊結式足場は、支柱に部材を取り付けて固定します
くさび緊結式足場は、支柱に手すりなどの部材を取り付け、 くさびで固定する足場です。 支柱や手すり、床材などに、さまざまな寸法の部材が用意されています。
例えば、KRHのAタイプでは、 手すりの寸法として1,800mm・1,200mm・900mm・600mmなどが掲載されています。 くさび式というだけで寸法や接続部分が共通とは考えず、 使用する製品の部材表を確認しましょう。
次世代足場の寸法は、製品ごとに確認します
次世代足場には、作業空間の広さや手すりの取り付け方、 部材の接続方法などを工夫した製品があります。 例えば、タカミヤの Iqシステムは、階高1,900mmを採用しています。
ただし、すべての次世代足場が同じ寸法というわけではありません。 また、 上下の段の間隔と、床から頭上の部材までの空間は異なります。 通りやすさを確かめるときは、 床材や横に取り付ける部材の位置も見ておきましょう。
出典: タカミヤ「Iqシステム」製品情報[3]、 製品カタログ[11]
単管足場のパイプは、直径・厚さ・材質を確認します
単管足場に使うパイプの代表的な外径は48.6mmです。 「48.6φ」や「φ48.6」という表記は、 パイプの外側の直径を表しています。
また、パイプの壁の厚さを「肉厚」と呼びます。 単管パイプには肉厚2.4mmのもののほか、 肉厚1.8mmの軽量製品もあります。
ただし、厚さだけでは強度を判断できません。 例えば、大和鋼管の「スーパーライト700」は、 強度の高い鋼材を使った肉厚1.8mmの製品です。
直径が同じでも、同じ性能とは限りません。 パイプを選ぶ際は、外径だけでなく、 肉厚や材質、用途も確認してください。
出典: 大和鋼管の単管パイプ解説[4]、 製品仕様[5]
カタログを読むときは、数字が何を表しているか確かめましょう
商品名の数字が、そのまま部材の長さとは限りません
商品名や品番に含まれる数字は、 取り付けられる区画の大きさや、部材の種類を表している場合があります。 商品名だけで実際の長さを判断せず、規格欄や寸法図も確認しましょう。
例えば、斜めに取り付ける筋かいは、 横方向のスパンの寸法と、部材そのものの長さが異なります。 取り付ける場所の寸法と、 部材そのものの長さを区別することが大切です。
参考資料: 朝日機材カタログの筋違・組合せ表[1]、 KRHの手すり・筋かいの製品一覧[2]
手すりの「長さ」と、取り付ける「高さ」は別です
「手すり1,800mm」という表記が、 床から1.8mの高さに取り付けるという意味とは限りません。 横に取り付ける部材の長さと、 作業床から測る取り付け高さは別の寸法です。
その数字が「部材そのものの長さ」「支柱などの間隔」 「作業床からの高さ」のどれを表すのか、 寸法線をたどって確認しましょう。
どこからどこまでを測った寸法かがわかれば、 似た数字を取り違えにくくなります。
JIS・仮設工業会の認定・メーカーの使用基準は、それぞれ役割が違います
足場の資料には、「JIS」「認定品」「システム承認」といった言葉も出てきます。 どれも製品を確認するうえで大切ですが、対象となる内容は異なります。
JISは、材料や製品などについて定めた規格です
JISは「日本産業規格」のことで、 足場に関係するものには、鋼管足場についての JIS A 8951があります。 足場管などに使う鋼管に関係する規格には、 JIS G 3444(一般構造用炭素鋼鋼管)もあります。
ただし、JISに適合する材料を使っていても、 足場が正しく組み立てられているとは限りません。 材料の規格と、現場での組み立て方は、 それぞれ確認する必要があります。
出典: 日本規格協会「JIS A 8951」[6]、 大和鋼管のJIS G 3444製品仕様[5]
仮設工業会の認定と承認は、審査する対象が異なります
仮設工業会の認定制度では、対象の仮設機材が、 厚生労働大臣の定める規格や同会の認定基準を満たしているか検査します。 製造工場の審査や、製品の抜き取り検査も行われます。
一方、承認制度では、 部材を組み合わせて使用する仮設構造物などについて、 部材そのものに加え、組み立て方や使い方も含めて審査します。
認定品や承認を受けた製品でも、 どのように組み合わせて使ってもよいわけではありません。 認められている組み合わせや使用条件を守ることが前提です。
メーカーの使用基準には、製品ごとの使い方が書かれています
メーカーの使用基準には、載せられる重さの条件や補強の方法、 建物と足場をつなぐ「壁つなぎ」の取り付け方などが記載されています。
同じ製品でも、組み立て方によって載せられる重さなどが変わるため、 寸法表だけでなく、使用基準まで確認することが大切です。
参考資料: Iqシステムカタログの組立基準・使用基準[11]
足場の安全基準で、知っておきたい寸法
製品の寸法とは別に、安全のための基準があります
ここでは、法令で定められた代表的な基準を紹介します。 これらの寸法だけで足場全体の安全性を判断することはできません。 実際に設置・変更するときは、 専門業者や現場の管理担当者に確認してください。
作業床には、幅や隙間の基準があります
労働安全衛生規則第563条では、 足場の高さ2m以上の作業場所に設ける作業床について、 次の寸法を定めています。 表は、一側足場・つり足場を除く場合の原則です。
| 確認する部分 | 基準 | 読み違えないためのポイント |
|---|---|---|
| 作業床の幅 | 40cm以上 | 足場全体の幅や、床材1枚の幅ではありません。 |
| 床材と床材の隙間 | 3cm以下 | 隣り合う床材の間にできる隙間です。 |
| 床材と支柱(建地)の隙間 | 12cm未満 | 「12cm以下」ではなく、「12cm未満」です。 |
表の右側が見えないときは、表を横にスクロールしてください。
「床材と支柱の隙間12cm未満」は、 建物の壁と足場の間隔を指しているわけではありません。 どの隙間についての基準なのか、区別して覚えておきましょう。
床材と支柱の隙間には例外規定もありますが、 決められた条件を満たし、 必要な墜落防止措置を講じることが前提です。 自由に隙間を広げてよいという意味ではありません。
一側足場などがこの表の対象外でも、安全対策が不要になるわけではありません。 足場の種類や現場の状況に応じて、別に適用される規定も確認します。
出典: 労働安全衛生規則第563条[9]、 厚生労働省の解説資料[12]
手すりなどの取り付け基準は、足場の種類によって異なります
第563条の対象となる高さ2m以上の作業場所では、 墜落のおそれがある箇所に、 足場の種類に応じた設備を設ける必要があります。
枠組足場の長手側(妻面を除く)
交さ筋かいに、高さ15~40cmの桟(さん)、 または高さ15cm以上の幅木などを組み合わせる方法や、 手すりわくを設ける方法があります。 同等以上の機能を持つ設備も認められています。
枠組足場以外の足場と、枠組足場の端部(妻面)
高さ85cm以上の手すり等と、 高さ35~50cmの中さん等を設けることが基本です。 これらの高さは、作業床から測ります。
上記は、第563条の対象となる足場(一側足場を除く)についての原則です。 物の落下を防ぐ幅木などの規定や、 作業のために設備を一時的に取り外す場合の条件も、 別に確認する必要があります。
出典: 労働安全衛生規則第552条・第563条[9]、 厚生労働省の解説資料[12]
「幅1m以上なら本足場」の1mは、作業床の幅ではありません
2024年4月1日から、 幅1m以上の箇所で足場を使用するときは、 原則として本足場を使用する ことになりました。
本足場は、建物側と外側の二列に支柱を設ける足場です。 これに対して、一側足場は支柱が一列の足場です。
ここでいう1mは、足場を設ける床面で、 建物などの外面から外側へ、はり間方向に測った水平距離を指します。 人が歩く作業床を、すべて1m幅にするという意味ではありません。
つり足場や、障害物などで本足場を使うことが難しい場合には例外があります。 ただし、幅1m未満でも、 可能な限り本足場を使用することが示されています。 設置場所が狭いという理由だけで判断せず、 現場の状況に合わせた確認が必要です。
足場に載せられる重さは、製品や組み立て方によって変わります
足場の耐荷重を調べても、 すべての足場に共通する「何kgまで」という答えはありません。 足場の種類だけではなく、 使用する部材や組み立て方によって条件が変わる ためです。
労働安全衛生規則第562条では、 足場の構造と材料に応じて、 作業床の「最大積載荷重」を定めることを求めています。 これは作業床に載せられる重さの上限であり、 その重さを超えて載せてはいけません。
カタログに荷重の数字が書かれているときも、 何に対する数字なのか確認しましょう。
- 床材1枚の許容荷重
- その床材1枚に載せられる重さです。 足場全体に載せてよい重さを表すものではありません。
- 1層1スパンの積載荷重
- ある段の一区画に載せられる重さです。 隣の区画にも載せる場合の条件を確認します。
- 支柱の許容支持力
- 支柱が支えられる力です。 作業床に載せてよい重さとして、そのまま使える数字ではありません。
製品によっては、同時に何層へ載せられるか、 隣り合うスパンへ続けて載せられるかなども決められています。 床材を増やしたからといって、 その分だけ足場全体に多く載せられるわけではありません。
材料を置く前に、その場所に載せてよい重さと置き方を確認してください。 カタログの数字だけで判断せず、 施工会社や現場の管理担当者に確かめましょう。
出典: 労働安全衛生規則第562条[9]、 Iqシステムの使用基準[11] の支柱の性能・積載荷重。
規格がわかると、材料の手配や見積もりの確認にも役立ちます
足場の寸法をすべて暗記する必要はありません。 大切なのは、どの資料を見ればよいのか、 相手に何を確認すればよいのかを知ることです。
例えば、材料について相談するときは、 「1.8mの部材」とだけ伝えるよりも、 次の内容を確かめておくと、必要なものを具体的に伝えられます。
足場の種類: 枠組足場なのか、くさび式なのか。
メーカーと製品名: どのメーカーの、どの製品を使うのか。
寸法の規格: メーター規格なのか、インチ規格なのか。
必要な部材: 手すり、床材、筋かいなど、何が必要なのか。
スパン数や段数がわかると、必要な部材の数も整理しやすくなります。 ただし、それだけで材料表が完成するわけではありません。 階段や幅木、手すりなど、 現場に必要な部材も含めて確認します。
足場の規格について、よくある質問
質問を押すと、回答が表示されます。
足場の「幅900mm」は、90cmということですか?
はい。900mmは90cmと同じ長さです。 ただし、部材の中心どうしを測った寸法なのか、 内側や外側を測った寸法なのかを確認してください。 足場の骨組みの幅と、人が歩ける床の幅も同じとは限りません。 寸法の見方を詳しく読む
1,800mmと1,829mmの部材は、一緒に使えますか?
寸法が近いという理由だけでは、 組み合わせて使えるか判断できません。 製品名や接続部分、用途を確認し、 メーカーなどが認めた組み合わせで使用します。 兼用できる部材にも、使用条件があります。 メーター規格とインチ規格の違いを読む
次世代足場は、どのメーカーでも同じ規格ですか?
次世代足場という名前だけで、 寸法や接続部分が共通しているとは判断できません。 階高やスパン、足場の幅、部材のつなぎ方は、 使用する製品の資料で確認してください。 足場の種類と寸法を詳しく読む
認定品を使っていれば、足場は安全ですか?
認定品を使うことと、 足場が安全に組み立てられ、使用されていることは別です。 指定された部材の組み合わせや補強、 載せられる重さを守り、点検も行う必要があります。 認定と使用基準の違いを読む
作業床の幅は、40cmあれば十分ですか?
40cm以上という寸法は、 対象となる作業床に定められた基準の一つです。 実際には、作業内容や人の通行、材料の置き方、 墜落防止設備なども考える必要があります。 幅だけで足場が適切かどうかは判断できません。 安全基準と適用条件を読む
まとめ|寸法の意味がわかると、足場の規格も理解しやすくなります
足場の寸法を見るときは、まず、その数字が スパン、幅、高さ、パイプの直径のどれを表しているか を確認しましょう。 次に、メーター規格かインチ規格か、 どのメーカーの製品なのかを確かめます。
さらに、寸法とは別に、作業床や手すりの基準、 載せられる重さなども確認する必要があります。
サイズが合うだけで、安全に使えるとは限りません
部材の寸法や強度を確かめ、 指定された方法で組み立てて使うことが大切です。 それぞれを分けて考えると、 足場の規格を理解しやすくなります。
最初からすべての数字を覚える必要はありません。 どこを測った寸法なのか、 どのような条件で使う部材なのかがわかれば、 カタログや見積書の内容を確かめたり、 施工会社に質問したりしやすくなります。
出典・参考資料
本文で取り上げた法令や製品の詳しい情報は、以下の資料で確認できます。 製品ごとの寸法例を、 すべての足場に共通する寸法と取り違えないようにしてください。
- 朝日機材「枠組足場」カタログ〈PDF〉 建枠の幅と高さ、メーター・インチサイズ、 対応するスパン、兼用部材の用途を確認できます。
- KRH「A type」製品一覧 くさび緊結式足場の手すりや床材、 筋かいなどの製品情報が掲載されています。
- タカミヤ「Iqシステム」製品情報 階高1,900mmや先行手すり、部材の接続方法など、 製品の特徴を確認できます。
- 大和鋼管「なぜ単管パイプの外径は48.6mm?」 単管パイプの外径や肉厚について解説されています。
- 大和鋼管「製品について」 スーパーライト700の肉厚や材料の性能、 JIS G 3444に関係する製品仕様を確認できます。
- 日本規格協会「JIS A 8951:鋼管足場」 規格の名称や対象を確認できます。 規格本文の閲覧・購入条件は、リンク先をご覧ください。
- 仮設工業会「認定制度の概要」 認定の対象となる機材や基準、 工場審査、製品検査について説明されています。
- 仮設工業会「承認制度の概要」 仮設構造物の部材や組み立て方、 使い方を審査する制度について説明されています。
- 厚生労働省「労働安全衛生規則」足場に関する規定 第561条の2の本足場、第562条の積載荷重、 第563条の作業床などの規定を確認できます。 手すり等・中桟等の定義は、 第552条が掲載されたページ をご覧ください。
- 厚生労働省「足場からの墜落防止措置が強化されます」〈PDF〉 2024年4月に施行された本足場の使用に関する規定と、 幅1mの考え方、例外条件が説明されています。
- タカミヤ「Iqシステム」カタログ〈PDF〉 部材の寸法、組み立て方、支柱の許容支持力、 積載条件、壁つなぎなどの使用基準を確認できます。
- 厚生労働省「足場からの墜落防止のための措置を強化します」〈PDF〉 2015年改正についての解説資料です。 作業床の隙間や墜落防止設備の説明は、 法令本文と併せてご確認ください。

